第10回 創業450年 群馬で伝統の味を伝える「糀屋」 インタビュー

「地方からの贈り物」のカタログにも掲載されており、弊社女性社員からも人気の高い「糀屋」。

同社は、創業450年になる群馬県内でも有数の老舗です。現在の当主で22代目。当主は代々「飯嶋藤平」の名を襲名します。

◆商品の強みを教えてください。

糀作りは全て手作業。糀作りの伝統や技術を継承し、安全でこだわった素材を厳選しています。
目で食材の”良し悪し”を見極め、鼻で香りを確かめ、口で塩分・甘味・酸味・うま味を確認するようにします。
機械や数値に頼らず、自分の感覚を信じて作ることにこだわり、素材に見極めから、漬け込み、1つ1つ袋に入れるまで、全て手作業で行っています。 本当の手作りの味をぜひ味わってください。

◆人気の商品・おすすめの商品は?

売れ筋は江戸時代から続く漬物「糀たまり漬」。

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 おすすめは新商品の「糀甘酒」と「糀ジェラート」です。

「糀たまり漬」は、全売上の6.7割を占めており、それぞれ常時12~3種類用意しています。
ニーズや時代に合わせ、濃度を変え、今のお客様の声を取り入れながら商品づくりをしています。

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新商品の中から、おすすめの「甘酒」と「ジェラート」をご紹介します。

(1)糀甘酒 糀の雫
2015年10月に完成した5つのフレーバーの甘酒。
ノンアルコールタイプで、お子様でも召し上がっていただけます。
江戸時代から甘酒を作り続けていますが、フレーバーを考えたのは、今回が初めての試み。
こだわりは、フレーバーに桑茶、やよい姫(いちご)、国分にんじん、雪国アグリのゆず等、【群馬素材のみを使用】し、作りました。

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(2)糀のジェラート
バイヤーさんに商談会で「発酵食品を使った商品を考えられないか?」という問い合わせを頂いたことがきっかけで、糀でできる加工品を練って考えました。

以前から甘酒のアイスの原料を卸していた企業に依頼し、「和」「洋」「糀」の3つのジャンルにわけ、それぞれ3種類(計9種類)のフレーバージェラートを作っています。

【ジェラートフレーバー全9種】
和:生姜、黒ごま、桜
洋:ブルーベリー、バナナ、塩キャラメル
糀:塩、醤油、味噌

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特徴は、砂糖を極力使わず、お米の甘みを活かしたこと。自然な甘味ですっきりしているので、甘いものが苦手な方でも食べられます。

◆◆◆今後の取り組みについて

今後は日本食や発酵食品の良さを日本全国に広めていきたい。
伝統技術の継承をはじめ、普及、食育にも力を入れています。
店内で味噌作り教室を開講したり、食育の観点から小・中学校に教えに行ったりしています。

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また、バイヤーからの要望にお応えし、昨年から「味噌作りキット」「醤油作りキット」の商品開発を行いました。20代、30代の奥様から人気で、糀の需要を感じています。
若い世代にもぜひ味噌、醤油、そして糀を身近に感じていただき、普及させていきたいと思います。06


株式会社 糀屋
担当銀行:群馬銀行
事業内容:味噌、漬物、製造販売
本社所在地:〒370-0006 群馬県高崎市問屋町2-10-4
URL:http://www.komenohana.com

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