―商品を探す際、大切にしているポイントがあれば教えてください。
商品の「シズル感」。
パッケージを見て、お客様に「手に取ってもらえるか」、「新鮮さがわかるか」、「こだわりが伝わるか」等〝第一印象″は大切です。その後いくら位で売れるか、売価設定を検討し、添加物の表示を見てから、試食(味見)というのが通常展示会を回る際の流れです。
弊社のお客様のターゲットは60歳以上のシニア層。
「安いから」というより、「美味しいからもう一度あの商品が買いたい」と思ってもらえるような〝商品の価値観″を大切にしています。
品揃えもNB商品2割、PB商品2割、地方のこだわり商品6割と、地方の商品にはかなり力を入れています。「地方銀行フードセレクション」は初めて見る地方の商品が多いので、毎年必ずお伺いしています。「地方の食材は美味しい!」と私自身感じることが多く、パッケージや味付けを少し変えるだけで売れる商品が沢山あります。本当に地方の食材はダイヤモンドの原石だと思いますね。こういった商品を店に並べることで、スーパーに来て頂くお客様と「美味しい」「ワクワク感」を共有したいと思っています。
―PB商品にも力を入れている京北スーパー。なぜPB商品を作るのでしょうか?
現在200種類以上のPB商品を作っています。小売り・スーパー等、PB商品を作る企業が年々増えています。弊社では単に「安く大量の商品をお客様のお手元に」というわけではなく、「京北スーパーとして、安心しておすすめできる商品を作りたい」という理由でPB商品を作っています。
先ほども申し上げたように、弊社のターゲットはシニア層。味付けもシニア層向けに「しょっぱくない、甘すぎない、さっぱり感(添加物が少ない)、だし感がでているもの」などこだわりがあります。
また、シニア層だと、子育てが終わり、一人で暮らしているお客様も多いので、量設定にも気を使います。
例えばPB商品で作った「べったら漬け」。通常なら大根1本で売りますが、15センチほどにカットし、1~3日ほどで食べられる量にしています。美味しいと思っていただければ、また同じものを買っていただける。お店を冷蔵庫代わりに使ってほしいなと思っています。
―この仕事を通じてどのような事を実現したいか、教えてください。
今後も地方の食材をお客様に知ってもらい、「本物の味を売る」ということに注力していきます。
地方の動きとして、地域経済の低迷や少子高齢化に直面し、存亡をかけて産業振興に取り組む県・地方自治体や地場企業の姿があり、その理由からさまざまな県・自治体では「地産外消」という言葉が聞かれます。
弊社ではさまざまな県からの委託で、商品ブランディングのお手伝いをしています。県がメーカーを支援する取組みは大変重要なことだと思います。
「地方銀行フードセレクション」は、地方銀行がメーカーを支援しています。これはとても良い取組みですよね。600社以上のこだわりをもったメーカーが全国から出展していること、しかも地方銀行が推薦しているメーカーであること。これは見応えがありますし、安心感があります。
日本一独創的なスーパーを目指す上で、地方の食材の発掘は必須。これからもメーカーのみなさんと力を合わせて、本物の商品を世に広めていきたいです。
―お休みの日は何をされてますか?
中3と中1の息子を連れてバス釣りに出かけます!自然の中で一緒にいるとお互いリフレッシュできるし、反抗期などと関係なく色々話ができるんですよ。おすすめです。
―好きな食べ物は?
野菜!夜は毎晩野菜なべを作ってもらっています。おかげで少し痩せました!笑 昔は何でも好きだったし、地方の美味しい物があれば必ず食べてましたね。全国に行ってそこで一番美味しい物を必ず探して。美味しいお酒を飲んで、美味しい料理を食べることが趣味でした。でもそれでずいぶん太ってしまったので(笑)。だから、今は普段の食を少し控えたり野菜を増やしたりしています。体重整えてから、また地方で美味しいもの食べようと思っています。
◆一問一答◆
- 好きなスポーツ 野球
- 座右の銘 価値はお客様が決め美味しいと思ったら必ずお客様は買いに来て頂ける!
■株式会社 京北スーパー
HP: http://www.keihokusuper.co.jp/
本店所在地:千葉県柏市柏 1-4-3
創業:1951年12月
事業内容:総合食料品小売業