Chapter1 超高層ホテル第一号として開業し、今年で45周年。
新たなサービスの提案を続けています。
―京王プラザホテルの概要について教えてください。
1971年に、山手線の外側に初めてできた超高層ホテル第一号として新宿に開業しました。
国際的シティホテルの【パイオニア精神】をもち、お客様に対し一貫して新商品・新サービスの提案を行っています。
ホテル内のバー・レストランは全部で25店舗あり、皆様のニーズに対応できるよう、様々なジャンルの飲食店が揃っているのが特徴です。 (そのうち直営店が23店舗)
今年でホテル開業45周年を迎えます。
Chapter2 土地の歴史や文化を背景として、磨き上げられている独自の特色。
―地域食品に感じる魅力は何ですか?
各地域の気候や風土に育まれ、独自の特色があること。
それに加えてその土地の歴史や文化を背景として磨き上げられているところに魅力を感じます。
地域食品の多くは、長きに渡って伝統的な製造方法で作られています。
例えば、先日知り合った某筍生産者は、約150年前から先祖代々受け継いでいる生産方法で、品質の良い筍を作っています。もし仮に畑作業を1年間休むと、150年続けてきた伝統ある畑が元の竹薮に戻ってしまい、再生できなくなってしまうそうです。
伝統を継承することの尊さや、物作りへのこだわりを感じました。
そういった地域ならではの魅力が、お客様の心にも響き、印象に残るメニューになるのだろうと思います。
Chapter3 魅力的な商品は、その品物自体にストーリー性があり、他の商品との差別化が出来るもの。
―求める商品について教えてください。
基本的には料理の素材であるため、安全安心を第一に考えていますが、 それに加えて、「コストパフォーマンスの高さ」も重要になってきます。
またその品物自体にストーリー性が有り、尚且つ他の商品との差別化が出来るものは魅力的ですね。その他に地域食材の購買で重要だと思うのは、「正確さ・鮮度」です。
数年前に産地誤表示が報道されましたが、私どもでは産地表示や商品情報の「正確さ」を徹底しています。産地名が一種のブランドになっているので、年々お客様の注目や関心が高まっているわけですが、正確な情報をお伝えすること、そのための情報を収集することに日々努めています。
生鮮品の取扱については、「鮮度」も選定の大事な要素になります。
地域にもよりますが、今は物流の発達によって、朝水揚げされた魚介が、宅配便を使ってその日の昼過ぎには生きたままでお店に届けることが可能です。そのような物流のスピードに加え、生産者の方々が対応できる仕組みが出来ているか、また価格の面でも折り合いがつけられるかどうかも、商品を選ぶ際のポイントになってきます。
Chapter4 生産者から直接話を聞くことで、臨場感が生まれる。
-いつもどのように食材の情報を入手されていますか?
書籍やメディアを通じての情報収集も当然ありますが、県をはじめ自治体など現地で直接携わって いらっしゃる方々から話を聞くケースが多いです。
あとは良い物があると聞けば、出来る限り産地を訪れ生産現場を直接訪問して、生産者の方とお話をするようにしています。
生産者から直接お話を伺うことで、文章ではわからない臨場感やこだわり、 熱意を感じられ、それが商品購入に繋がったり、この商品を使いたいと思うきっかけになったりします。
Chapter5 日頃から≪生産者・調理現場(お客様)≫の情報やニーズをキャッチする。
-バイヤーとしてのやりがいを教えて下さい。
生産者が丹精込めて作った商品の魅力を、調理側にうまく提案することが私の仕事です。調理側は消費者の声を聞いている事も多いので、日頃から双方の情報やニーズをキャッチし、生産者と調理側との橋渡しがうまく進んだ時は、嬉しいですね。
◆ 一問一答 ◆
問1:趣味は何ですか?
ピアノです。かれこれ50年間続けていて、年に数回演奏会などで弾く機会があるので、休日にはできるだけ練習しています。
問2:お休みの日は何をされていますか?
バラ栽培などガーデニングです。週末にやるとほぼ一日がかりのときもあります。最近暖かくなってきたので、やっとバラが咲き始めました。
問3:好きな食べものは何ですか?
好き嫌いは特にありません。食に対して好みに偏りがない分、仕事の場では先入観無く色々な食材や商品を評価することが出来ると思っています。
問4:座右の銘は何ですか?
「為せば成る」
株式会社京王プラザホテル
HP:http://www.keioplaza.co.jp/
所在地 〒160-8330 東京都新宿区西新宿2-2-1
創業:1971年6月5日
事業内容:ホテル・飲食業