積極的な実演・試食で拡販に成功
原料・製法のこだわりをアピール
加工手順を省かず手延べの伝統を踏襲
2010年に初出展した“手延べ麺”メーカー(株)井筒屋では、ギフト商品の卸売業、カタログ通販企業など3社の新規取引先と商談が進み、すでに最新号のカタログに掲載されたほか、夏の贈答シーズンに向け、具体的な企画が進行中です。
主製品は、国産小麦100%の手延べ麺と、有機栽培小麦を主原料とする手延べ「有機麺」。日本で流通している麺製品のほとんどが輸入小麦粉を原料としていた20数年前、そのことに疑問を感じた先代社長が、日本の食料自給率の向上に貢献したいとの考えから国産小麦100%の麺づくりを復活させました。この取り組みは企業のこだわりとして継承されています。また、工場設備の充実により生産工程を効率化しながらも、加工手順や熟成時間は省かず、職人のわざと感性を生かす伝統的な手延べ製法にもこだわり続けてきました。
出展にあたっては、そのこだわりを全国のバイヤーにアピールすることを主眼に、実演・試食を展開しました。
「即席」への高い期待感
同社では、無添加で長期保存がきく手延べ半生麺や、お湯をかけるだけで食べられる即席手延べ麺など、伝統の製法に独自の技術を加えた新製品の開発にも積極的に取り組み、商品アイテムの幅を広げています。
今回の主力商品「即席にゅうめん」は、国産小麦100%の手延べそうめんを特許取得の特殊製法で加工し、熱湯をかけるだけで食べられるようにしたもの。「和風しょうゆだし」、「あっさりカレー風味」、「中華風生姜スープ」の3種類の味覚で展開し、麺だけでなくスープも化学調味料不使用である点がポイントです。
特に「即席」の簡便性が当初の思惑以上にバイヤーから注目されていることを、実演・試食の手応えや、商談から実感できたといいます。
株式会社 井筒屋
熱湯をかけるだけの簡便さが好評
また、既存の取引先が次々とブースを訪れ、試食をきっかけに「即席にゅうめん」の新規受注を受けるといった具体的な拡販の成果もありました。
「実演・試食はどんな営業ツールにも勝りますね。ふだんは電話やメールでしかやりとりのない取引先に直接ごあいさつできたのも成果のひとつだと思います。取引先も当社の存在を改めて確認し、製品への理解や信頼を深めていただくきっかけにしてくださっていると実感しました(佐野未来専務・談)」
株式会社 井筒屋
担当銀行:百十四銀行
商品種別:加工食品
出展商品:即席手延べにゅうめん、有機手延べ讃岐うどん
本社所在地:〒769-2901 香川県東かがわ市疋田824-1
URL:http://sanuki-izutsuya.jp/