有限会社 北村製茶(長崎県佐々町)

オーガニックへの関心の高さを実感

35年前から有機栽培

北村茶店は長崎県の北九十九島を見下ろす高台に広がる茶畑で、35年以上にわたり茶葉の有機栽培に取り組んでいます。広大な茶畑では農薬、除草剤、化学肥料を一切使わず、つくり手が雑草を引き抜き、茶の木と語らいながら茶を育てるという、手間のかかる生産方法にあえてこだわるとともに、土づくり、苗木栽培、収穫、加工、袋詰めまで一切を自社茶園内で行っています。

有限会社 北村製茶

北九十九島を望む北村製茶の茶畑

今回、商談が進行しているのは、百貨店、大手スーパーのネット通販、健康食品チェーン、テレビショッピング会社など。食の安全への関心が高まる中、同社のメイン商品である「有機緑茶」の存在感は大きく、また、花粉症対策として「べにふうき」茶も注目される存在。さらに青汁、消臭剤、石けんなどに配合する原材料としての需要が高まっていることを、改めて実感する結果となったようです。

「バイヤーさんが非常に詳しく勉強されていて、明確な目的を持ってブースを訪問されている様子を目の当たりにしました。また、私どもが考える以上に世の中の“オーガニック”への関心が高いことを実感でき、驚きとともに、大変大きな手応えを感じました(北村誠さん・談)」

幅広い情報収集の機会として

「長崎の茶」が全国で通用するのか半信半疑だったという同社ですが、結果的には長年変えることなく貫いてきた栽培法と、自園加工をアピールすることができ、満足度の高い出展となったようです。名刺、資料、サンプル、試飲用の紙コップがすぐ足りなくなり、うれしい悲鳴をあげる一コマもありました。

有限会社 北村製茶

有機緑茶

あらかじめ手紙で出展を知らせておいた首都圏の取引先の8割が来場し、取扱い商品の種類や納入店舗が増えるなどの成果もあったといい、初出展を効果的な営業機会として活かせたことがうかがえます。また、他社の出展の様子から、自社のプレゼンの方法を再検討するヒントを数多く得られたことも、いい刺激になったとか。

一方、「出展社同士が交流する機会を持ちたかった」との感想も。
「食に携わる経営者同士の情報交換はもちろんですが、さまざまな業態の企業が来ていますから、出展社同士のビジネスマッチングや新たな企画醸成の可能性も高いと思われました(北村誠さん・談)」

また、あやしいと思われる企業からの接触も経験し、「思いがけずリスク管理を勉強する機会になった」とも。そうした場合、取引先銀行や首都圏の取引先企業にすぐ情報確認できる点が、フードセレクションの安心感のひとつとお話しくださいました。


有限会社 北村製茶

担当銀行:十八銀行
商品種別:加工食品
出展商品:有機緑茶、健康茶
本社所在地:〒857-03441 長崎県北松浦郡佐々町迎木場免425-19

有限会社 北村製茶

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