第27回 三陸の自然が創りだす美味しさを全国へ!「株式会社ヤマナカ」インタビュー

2月27日に開催された「地域食材展示商談会2018」に出展された株式会社ヤマナカ。
同社は宮城県石巻市にて、三陸の海で生産される生鮮魚介類の流通業者として歩んできました。
商品や今後の展望まで、千葉賢也さんにお話をお伺いしました。

■貴社について教えてください。

三陸の海で生産される生鮮魚介類の流通業者として、平成20年8月に設立しました。

平成19年にやまなか高田屋として創業し、翌年の平成20年に株式会社ヤマナカを設立しました。当初は全く異なる事業内容でしたが、当時は、韓国でのホヤの消費量が非常に高く、引き合いも多いというお話がありました。ホヤの全国の生産量のうち宮城県は7~8割を占めており、事業として成り立つと考え、平成22年に韓国へホヤの輸出を開始しました。
現在は東日本大震災の影響で韓国への輸出入は禁止となってしまいましたが、ここが現在の事業の始まりのきっかけとなりました。

■取扱い食材について教えてください。

ホヤ・ホタテ・カキ等、三陸の海が育てた自慢の食材です。

原料の種類で言うと7種類あります。3~12月までのメインはホタテですね。
ホヤの漁師さんとの関わりの中で、ホヤ以外の生産者さんとの繋がりが出来たのですが、ここ三陸海岸は栄養が豊富で、様々な水産物が短い期間で大きく獲れるんです。この食材を全国の市場に出荷するようになり、その中でホヤ以外にホタテ、カキ等を探している方のお話をいただく機会も増え、取扱い品目も次第に広がっていきました。

 

■ホタテやカキ等の食材の特徴、自社の強みを教えてください。

栄養満点・安定した大きさ・スピード感を持った対応力が強みです。

特徴は商品の質の高さ。栄養の豊富な三陸海岸の食材は、とにかく育つのが早く大きくなるのも早いです。安定して大きいものが出来るというのは、三陸産の特徴だと思いますね。
カキもそうですが、ホタテは特に綺麗なところでしか育たず、海の栄養源をダイレクトに吸収します。綺麗で栄養豊富な三陸海岸という場所が、生育環境にマッチしているので、色合いや、味も、他のものとは全くの別物ですよ。

さらに、自社の強みは、生産者さんと近い距離で繋がっているため、状況に併せてスピード感をもった対応ができるという点です。
例えば、気候が暖かくなれば、その前に先手を打ち、水温の上がらないうちに水揚げしてしまおう、といった対策等が打つことができます。

■2月27日の「地域食材展示商談会2018」にご出展されていかがでしたか?

自社PRとしてのアウトプットだけではなく、バイヤーの方の考えや情報を得るインプットの場となりました。

バイヤーの方と、ゆっくりとお話が出来ました。特に「ホヤ明太」という新商品を出品したのですが、こちらの引き合いが特に強かったです。
この商談会で名刺交換をしたバイヤーの方と今もやりとりをしているのですが、商品を買っていただくまでに、バイヤーの方が市場の動きをどのように予測されてそれに対応するために私共はどのように行動していけばいいのか、という点を意識しています。また、こちらから「発信していく」ことが重要だと考え、お客様にとって信頼感に繋がるトータルサポートをしていきたいですね。

■今後の展望を教えてください。

量販店、飲食店に向けて、さらにPRをしていきたいと思っています。

当社の「三陸の良いもの」を皆様に自信を持ってご提供・ご紹介していくために、それをPRする、アウトプットする機会をもっと持ちたいと考えています。
継続していくことが結果に繋がっていくと思うので、これからも頑張りたいと思います。


株式会社ヤマナカ( https://www.yamanaka.co/
本社工場:〒986-2103 宮城県石巻市幸町1-38
TEL:0225-24-3373
FAX:0225-24-4373

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